WWDC21で、「Accelerate networking with HTTP/3 and QUIC」という発表がありました。
iOS15、MacOS Monterey からHTTP/3とQUICが利用可能になるらしく、HTTPの進化、HTTP/3の使い方、QUICの使い方の紹介が取り上げられていました。
気になったスライドをピックアップしてまとめてみました。
続きを読むRobin Marx氏の論文「Debugging Modern Web Protocols with qlog」の紹介です。何かおかしなところがありましたら原文を確認いただけると。
本論文では「Debugging Modern Web Protocols with qlog」では、QUICのデバッグ用に作られたqlog/qivsに対する
①QUICの開発者がqlog/qvisを採用したいと思うか?
②qlog/qivsがQUICのデバッグに必要不可欠なものになるのか?
③qlogはスケールするのか?
という3つの疑問への回答を、実装者へのサーベイ結果と著者の経験をもとに議論している。
論文: https://qlog.edm.uhasselt.be/anrw/files/DebuggingModernWebProtocols_Marx_ANRWReview_23apr2020.pdf
著者のページ:
qlogのgithub:
続きを読む会社のお仕事で外部に公開されているもののまとめ。
高頻度データ伝送におけるQUIC適用の検討 tech.aptpod.co.jp
AWS re:Invent 2019 で AWS RoboMakerとintdash によるTurtlebot3の遠隔制御の展示を行いました! tech.aptpod.co.jp
AWS RoboMakerとintdashでTurtlebot3を遠隔制御できるようにしました! tech.aptpod.co.jp
QUICの多重化によって起きる課題2つについて議論している。
①ストリームの多重化によって起こる優先度の決定。QUIC自体は個別のストリームに関連付けられたセマンティクスは認識できないので、相対的なストリーム間の優先度はQUIC側からはわからない。FIFOみたいな送り方をするのか、Round-Robinやそのバリエーション(例えば、1つのQUICパケット毎に送信すするストリームを変えるのか、複数のQUICパケットで送ってから別のストリームにスイッチするのか)がいいのか。
②再送のスケジューリング ロスしたデータと普通のデータ間の優先度をどうするのか。 3つのアプローチが実際の実装から観測された。
このセクションでは、これら二つについて、各種実装が現在どういう実装をしているかを評価している。
内容はかなり重たいですが学びは多い。
続きを読むRobin Marx氏の論文「Resource Multiplexing and Prioritization in HTTP/2 over TCP and HTTP/3 over QUIC 」の1章を読んだメモ。
https://h3.edm.uhasselt.be/ からダウンロードできます。いずれちゃんと読んでqiitaにまとめたい。
Introductionでは、HTTP/1.1の時代の課題から、HTTP/2が出てきた背景、HTTP/2の課題、QUIC/HTTP3が出てきた経緯、などが紹介されていました。歴史的な経緯を知るのにはいいのかも?
続きを読むTowards Securing the Internet of Things with QUIC を読んでみました。
https://www.easychair.org/publications/preprint/68D2
preprintバージョンのため今後更新される可能性はありそうです。
Linuxが載らないような(RAM256KB、フラッシュメモリ1MB)デバイスで、quanのコードサイズ、スタックとヒープの使用量、1-RTTと0-RTT接続を使った場合のバッテリー消費量などを比較しています。
もう少し詳細に紹介します。
続きを読むrmax先生の論文。
https://h3.edm.uhasselt.be/files/ResourceMultiplexing_H2andH3_Marx2020.pdf
以前qiitaで紹介した 「Of the Utmost Importance: Resource Prioritization in HTTP/3 over QUIC」を読みました - Qiita に内容を追加したものらしい。
ちゃんと読んでないけど、streamのmultiplexingの実装を調査したのがすごいわかりやすかった